防災を始めようと思っても、
「何を買えばいいの?」
「水?非常食?防災リュック?」
「全部そろえると、かなりお金がかかりそう……」
と、最初の一歩で迷ってしまうことがあります。
この記事を読むと、防災を始めるときに家の中で何を確認すればいいのか、足りないものをどんな順番で買い足せばいいのかが分かります。
読み終わる頃には、
「とりあえず防災グッズを買おう」ではなく、「自分の家では、まずこれを準備しよう」
と判断できるようになることを目指します。
結論から言えば、防災は最初から全部そろえる必要はありません。
まず家にあるものを確認する。
次に足りないものを見つける。
そして、
水 → トイレ → 明かり・電源 → 食料 → 熱源
のように、生活に欠かせないものから少しずつ備えていけば大丈夫です。
国も家庭での備蓄について、水や食料などを最低3日分、できれば1週間分備えることを推奨しています。防災科学技術研究所
いきなり1週間分を完成させる必要はありません。
まずは今日、自宅に何があるのか確認するところから始めてみましょう。
防災用品を買う前に、まず家の中を確認する
防災という言葉を聞くと、
「防災セットを買わなければ」
と思ってしまいがちです。
でも、実際に家の中を見てみると、災害時に使えるものは意外とすでにあります。
例えば、
水、レトルト食品、缶詰、米、ティッシュ、トイレットペーパー、ウェットティッシュ、ゴミ袋、食品用ラップ、懐中電灯、乾電池、モバイルバッテリー、カセットコンロ、カセットボンベ、常備薬、タオル、毛布。
普段から使っているものばかりです。
つまり、
「防災用品」と書かれた商品だけが防災用品ではありません。
普段使っているものの中にも、停電や断水時に役立つものはたくさんあります。
まずは家の中を一度見て、
「あるもの」と「ないもの」を分ける。
これだけでも、防災の準備はかなり具体的になります。
買い足す優先順位1:まずは水
最初に確認したいのは水です。
家庭で備える水は、飲料だけでなく調理にも使います。
政府広報では、飲料水と調理用水を合わせて1人1日約3リットルが一つの目安とされています。政府オンライン
例えば3人家族なら、
3L × 3人 × 3日 = 27L
です。
3日分だけでも、かなりの量になります。
さらに1週間分となれば、
3L × 3人 × 7日 = 63L
になります。
こうして数字にすると、
「そんなに置けないよ」
と思う家庭もあるでしょう。
だからこそ、一気に完成させなくて大丈夫です。
今、水がほとんどないなら、まず1ケース。
次の買い物でもう1ケース。
そんなふうに少しずつ増やしていく方が現実的です。
買い足す優先順位2:携帯トイレ・簡易トイレ
水の次に確認しておきたいのがトイレです。
地震などで断水した場合、水道だけでなくトイレが使えなくなる可能性があります。
食事なら多少時間をずらせます。
しかし、トイレはそうはいきません。
内閣府も家庭で備えておきたいものとして、食料や飲料水とともに携帯トイレ・簡易トイレを挙げています。防災科学技術研究所
非常食や水は準備していても、
「簡易トイレは一つもない」
という家庭なら、早めに確認しておきたいところです。
しかも携帯トイレは、水のように大きな保管スペースを取らない商品もあります。
防災用品を少しずつ増やしたい人にとっても、比較的始めやすい備えです。
買い足す優先順位3:明かりとスマホの電源
次は停電への備えです。
懐中電灯が家にある場合も、
「持っているか」ではなく「今すぐ使えるか」
を確認してみてください。
何年も棚に入れっぱなしだと、
電池がない。
電池が切れている。
そもそもどこに置いたか分からない。
ということもあります。
夜に停電してから家族全員で懐中電灯の捜索大会を始めても遅いので、置き場所まで決めておくと安心です。
そして、今の生活ではスマートフォンも重要です。
災害時には、家族への連絡だけでなく、天気、地図、自治体からの情報などを確認する手段になります。
普段使っているモバイルバッテリーがあるなら、それも防災に使えます。
持っているだけで安心せず、充電されているか定期的に確認しておきたいところです。
買い足す優先順位4:普段食べている食品
次は食料です。
「非常食を準備する」と聞くと、長期間保存できる専用食品を大量に買うイメージがあるかもしれません。
でも、もっと始めやすい方法があります。
それが、
普段食べている食品を少し多めに持つこと。
いわゆる「ローリングストック」です。
例えば、パックご飯、缶詰、レトルト食品、乾麺、インスタント食品、お菓子など。
普段から食べるものを少し多めに買っておき、古いものから食べます。
食べたら、その分を買い足します。
政府広報でも、日常的に食べている食品を使いながら補充していくローリングストックが紹介されています。政府オンライン
この方法なら、特別な非常食だけを大量に買う必要がありません。
何年か後に押し入れの奥から非常食が発掘され、
「賞味期限、いつの時代だこれ」
となる可能性も減らせます。
買い足す優先順位5:カセットコンロとカセットボンベ
食料があっても、電気やガスが止まれば温められないことがあります。
そこで役立つのがカセットコンロです。
すでに持っている家庭も多いでしょう。
ただし確認したいのは、
カセットコンロ本体だけではありません。
カセットボンベがあるかも一緒に確認します。
政府広報でも、水とともにカセットコンロなどの熱源を家庭で備えることが紹介されています。政府オンライン
コンロだけ完璧に保管して、ボンベがゼロ。
それでは災害時には立派な置物です。
本体と燃料をセットで確認しておきましょう。
「全家庭共通」ではなく、自分の家に必要なものを考える
ここまで紹介したものは基本的な備えです。
ただし、必要なものは家族によって変わります。
赤ちゃんがいるなら、ミルクやおむつ。
高齢者がいるなら、常用している薬や介護用品。
食物アレルギーがあるなら、その人が食べられる食品。
ペットがいるなら、ペットフードや水、トイレ用品なども必要です。
つまり、
市販の防災セットを一つ買ったら防災完了、というわけではありません。
普段の生活を思い浮かべながら、
「これがなくなったら困るものは何だろう?」
と考えてみる。
それが、自分の家庭に必要な備えを見つける一番分かりやすい方法です。
最初は「3日分」を目標にしてみる
防災用品について調べ始めると、
水。
食料。
簡易トイレ。
ランタン。
モバイルバッテリー。
カセットコンロ。
ポータブル電源。
まだまだ出てきます。
全部そろえようとすると、備える前に財布の方が被災します。
なので、最初から完璧を目指さなくて大丈夫です。
国は家庭での水・食料などについて、最低3日分、推奨1週間分の備蓄を呼びかけています。防災科学技術研究所
まず3日分。
3日分ができたら4日分。
その次は5日分。
そうやって少しずつ1週間分に近づけていけばいいと思います。
防災は、
「全部あるか、全部ないか」ではありません。
昨日より一つ備えが増えただけでも、何も準備していなかった昨日とは違います。
今日やることは「家の中を確認する」だけでもいい
ここまで読んで、
「じゃあ防災グッズをいろいろ買わないと」
と思った人もいるかもしれません。
でも、今日すぐ買う必要はありません。
まず、
家に何があるのか確認してみてください。
水は何日分あるのか。
食品はどれくらいあるのか。
簡易トイレはあるのか。
懐中電灯は使えるのか。
モバイルバッテリーは充電されているのか。
カセットボンベは残っているのか。
ここまで確認できたら、
自分の家で最初に買うべきものが見えてきます。
それが、この記事で一番伝えたかったことです。
まとめ:防災は「足りないものを一つ見つける」ところから
防災を始めるために、最初から高価な防災セットをそろえる必要はありません。
まず家にあるものを確認する。
そして、
水 → トイレ → 明かり・電源 → 食料 → 熱源
を目安に、足りないものから少しずつ備える。
まずは3日分を目標にして、無理のない範囲で1週間分へ近づけていく。
この記事を読む前に、
「防災って結局、何から始めればいいんだろう?」
と思っていた人が、
「まず家を確認して、次はこれを買おう」
と一つでも行動を決められたなら、防災はもう始まっています。
「未来に備えまセンカ」を始めます
この記事が「未来に備えまセンカ」の最初の記事です。
地震、台風、豪雨、停電、断水。
そして食料やエネルギーなど、暮らしにはいろいろな不安があります。
ただ、このサイトでは必要以上に不安をあおるのではなく、
「普通の家庭が、今できることは何か」
を一つずつ考えていきます。
全部を一度にそろえなくても大丈夫です。
今日一つ確認する。
必要なら一つ買い足す。
そして、また次の備えを考える。
そんなふうに、無理なく少しずつ備えていく。
未来に備えまセンカ。
ここから、暮らしに合った備えを一緒に考えていきます。
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